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家宝

撮影:逆光写真家 渡辺八郎
撮影:逆光写真家 渡辺八郎

 ある日、野外で和紙を作るワークショップを開催することに。

手漉き和紙と言えば「簀」と「桁」という道具名が出てきます。

しかしその道具はどれも一点もので、同時に複数人が和紙作りをする道具としては使えません。ましてその道具を作ってくれる職人さんが激減し、今ではこの「簀」と「桁」は手に入れることが困難だと言われているので、一般の方にお貸しも出来ず・・・。

この「簀」と「桁」を使わない、身近にあるものを使って和紙作りが出来ないか色々試案した結果、何とか一つの和紙作りの工程が出来ました!

今までにない全くオリジナルの和紙作りは、20211024日に仁淀川の河原で開催します。(体験メニューに詳細書いてます。)

 このオリジナルの和紙作りの工程を試案中、思うような和紙が作れず苦戦しつつも、改めて「簀」と「桁」という道具の凄さと、どれだけ貴重で大切なものかを実感。人の力だけで、より綺麗に、より効率よく和紙を作れるように緻密に考えられた道具。

 この「簀」と「桁」は明治時代に高知出身の吉井源太が開発し、全国に普及したそうです。明治時代に開発された道具から生れる手漉き和紙。

これも魅力の一つかも。


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コメント: 1
  • #1

    庄野提灯製作所 (木曜日, 22 12月 2022 10:31)

    提灯の和紙として長年、井上さんの和紙を使っています。井上さんの和紙は、混ざり物がなく、昔ながらの技法で漉いていただけるので、いい提灯ができます。当提灯店も四代目で、昔からの技法を大事にしているので、伝承されたいい和紙が手に入るのは、ありがたいです。これからも宜しくお願いします