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私たちの工房



手漉き和紙への想い
手漉き和紙は、文明、文化発達の影の大きな立役者でした。
書や手紙、浮世絵、錦絵等々、さらに住居の和室のしつらえも全て手漉き和紙が担っていました。
でも和紙が私達の生活になくてはならない存在であったのは、もう100年以上も前の話です。
情報の伝達や記録の保存という重要な役割を終えた和紙は、現在の私たちの生活からは完全に遠ざかった存在となりました。
そして紙自体も保管しておくものから、大量に消費していくものへと変化しました。
手漉き和紙は1000年の寿命があると言われていますが、紙が消費するものへと変化した現在、手漉き和紙が「紙」としてこれからも存在していくことは、とても厳しいことかもしれません。
しかし手漉き和紙の技術は、1000年以上の時を経て現代でも、今も静かに脈々と伝承されています。
それは自然の恵みと、先人の叡智が集結した手漉き和紙を生み出す技術に、「伝えていきたい」と思わせる不思議な力と魅力があるからなのかもしれません。
私達は、手漉き和紙を「静かにひっそりと息づく自然からの贈り物」として、この小さな工房からその魅力を発信していこうと思っています。
