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無謀だと言われつつ・・・

2017年5月7日、27年間勤務した会社に、ついに退職願いを提出。

この日が、サラリーマンから和紙職人への第一歩でした。

 

ほぼデスクワークしかしてこなかった上に、老眼も入りつつの体力も急降下の年齢になっている私が、何十年もかけて技術を磨いていく職人の道をはたして歩んでいけるのか・・・?

私たちの生活の中で、ほとんど目にすることがなくなった手漉き和紙を取り巻く状況は、厳しさを増すばかりで、経済的不安も拭えない。

 

明るい未来はほとんど見えず、家族からの反対の声も聴きつつ、ただ「手漉き和紙と向き合っていきたい。」

この湧き上ってきた想いをわずかな一筋の光として、私の「寝ても覚めても和紙ばかり」が始まりました。