![写真:逆光写真家 渡辺八郎](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s0485a1ad653e987f/image/i6b178b9441a5a7f9/version/1615122244/image.jpg)
実は手漉き和紙が私にとって全く無縁なもの…という訳ではありませんでした。
夫の実家は3代続く手漉き和紙業を営んでおり、10代から和紙職人一筋であった義父と、幼い頃から和紙の作業の手伝いをしてきた義母が、二人三脚で切り盛りしていました。
しかし手漉き和紙業だけでは経済的に不安定だったこともあり、義父も自分たちの代で終わらせるつもりだったようです。
夫も私もサラリーマンだったので、全く手漉き和紙に関わることもなく、このまま定年まで会社で働き続けるものだと思っていました。
でも、突然1つ目の大きな岐路に立たされることになったのです。