カテゴリ:和紙から教えてもらったこと



2021年12月 · 2021/12/31
 あるテレビドラマのワンシーンで、和菓子職人さんが言った言葉がとても心に響いた。 「小豆(あずき)の声を聴く。」 鍋の中でコトコトと煮られている小豆の声って? 思い浮かんだのが和紙作りの「煮熟(しゃじゅく)」という工程。 和紙の原料である楮等の植物を、アルカリ溶液で柔らかくなるまで煮る。...

2021年9月 · 2021/09/09
 ある日、野外で和紙を作るワークショップを開催することに。 手漉き和紙と言えば「簀」と「桁」という道具名が出てきます。...

2021年8月 · 2021/08/18
 先代の義父が亡くなって17年が経ちました。 嫁の私が和紙職人の道を選んだことを、天国で驚いているかもしれません。義父が生前の頃は、私は全く和紙と関わることがなかったので、今となっては義父が残した和紙の在庫と、4冊の記録ノートだけで義父の職人としての軌跡を想像することぐらいしか出来ません。...


2021年5月 · 2021/05/26
昨年から続くコロナ感染は、まだまだ終息の兆しが見えない。思い返すと昨年の今頃は、かなり気持ちが落ち込んでいました。 和紙工房の宣伝活動として、いくつものイベントに参加する予定だったのがコロナの影響で全て中止。 そして数少ない取引先からの注文もなし。 自分達だけでなくコロナで世の中全体がどんよりとした暗い感じでした。...

2021年4月 · 2021/04/20
子供の頃、カンフー映画が大好きで、テレビで放送される時は欠かさず見ていました。 他のアクション映画と違って、銃などの武器を使うシーンがほとんどなく、鍛えあげられた肉体だけで敵と戦うシーンは感動すらおぼえたものです。...

2021年4月 · 2021/04/13
和紙の修行を始めた頃は、作業の流れを「理解」しようと「なぜ?」「どうして?」の質問攻めで、教えてくれる義母はウンザリ気味。逆に私は私で、「昔から決まっている。」と言う義母の答えに納得出来ず、嫁姑関係にも影響が…。 そんな時、ある一冊の本を読んだことがきっかけで、私の気持ちに変化が出てきました。...